ゴルフトレーニング

【50歳以上のゴルファー必見】飛距離ダウンする原因と大殿筋の重要性

体験レッスンにご参加頂きました60歳のゴルファーさんから、「昔よりドライバーの飛距離が落ちた」「力いっぱい振っても飛ばない」という悩みをお聞きしました。その飛距離ダウンの主な原因の一つは、体の「パワーの源」である大殿筋(だいでんきん)の機能低下にあります。
ゴルフスイングにおける大殿筋の役割と、それが飛距離ダウンにつながるメカニズムについて解説します。

1. 大殿筋は「パワーの源」であり「エンジン」

大殿筋は、お尻にある体の中で最も大きく、強力な筋肉です。ゴルフスイングにおいて、この筋肉は以下のような非常に重要な役割を果たします。

役割スイングへの影響
股関節の伸展地面を蹴り、体を垂直方向と回転方向に押し出す力(地面反力)を生み出す。
股関節の外旋ダウンスイング初期に骨盤を安定させ、強力な回転を始めるための「ブレーキ」と「アクセル」の役割を果たす。
骨盤の安定スイング軸(背骨)を安定させ、力が分散せず、ヘッドに伝えるための土台となる。

2. 50歳以降に大殿筋が機能低下するメカニズム

加齢や生活習慣により、50歳以上のゴルファーは大殿筋の機能が低下しやすい傾向にあります。

  • 筋力と瞬発力の低下: 50歳を過ぎると、特に速筋線維(瞬発力を生み出す筋肉)が衰えやすくなります。ゴルフスイングの「切り返し」や「インパクト」といった爆発的な動作に必要な力が失われます。
  • 「使わないこと」による機能停止: 日常生活において、大殿筋を意識的に強く使う機会は少ないため、座りっぱなしの時間が長くなると、筋肉が「サボる」(専門的には「大殿筋の不活性化」)状態になりがちです。
  • 代償動作の発生: 大殿筋が弱ると、スイング中にそのパワーを補おうとして、腰(脊柱起立筋)、太ももの裏(ハムストリングス)、または上半身(腕や肩)に過度に頼るようになります。

3. 大殿筋の機能低下が飛距離ダウンを引き起こす原因

大殿筋が十分に機能しないと、スイングに以下の問題が発生し、結果的に飛距離が大きくダウンします。

① 地面反力の喪失

大殿筋が弱ると、ダウンスイングで地面を強く踏み込み、その反力を使って体を回転させる動き(下半身の主導)ができなくなります。これにより、ヘッドスピードの最大値が低下します。

② スイング軸の不安定化(スウェイや突っ込み)

大殿筋が骨盤を安定させられないため、バックスイングで体が右に流れすぎたり(スウェイ)、ダウンスイングで上体が左に突っ込んだり(リバースピボット、アーリーエクステンション)しやすくなります。軸がブレると、パワーが分散し、ミート率が低下します。

③ 手打ちスイングへの移行

下半身のパワー不足を補おうと、腕や手だけでクラブを振る「手打ち」になります。これはスイングの再現性を下げ、体の大きな筋肉を使えなくなるため、飛距離をロスする典型的なパターンです。

対策:飛距離を取り戻すための大殿筋活性化

飛距離を取り戻すには、まず大殿筋を「目覚めさせる」ことが重要です。

  • ヒップリフト(ブリッジ): 仰向けになり、お尻を締めながら持ち上げる運動。大殿筋の収縮を直接意識できます。
  • 股関節のストレッチと可動域改善: 股関節周りの柔軟性を高め、大殿筋を使いやすい状態に整えます。
  • スイング中の意識: インパクト前後で「左のお尻をキュッと締める」「左のお尻で壁を押す」といった意識を持つことで、大殿筋をスイングの主導筋として使う練習をします。

大殿筋を適切に鍛え、スイングで活用することで、50歳からでも安定した飛距離とスイングの再現性を取り戻すことが可能です。1日5分で出来るスクワットやゴルフ体操がお勧めです! 体を動かす習慣化を身につけましょう